ドラゴンボール エボリューション



見てきた。
……というよりも、レイトショウがあると喜び勇んだ友人に無理矢理拉致られたというのが正解かもしれない。
でもね、ドラゴンボールで高校生活を送った自分としては、見に行かないわけにはいかんのですよ!


それでも希望ってあるじゃないすか。
いや、ひょっとしたらめっちゃくちゃ面白い作品になってて、ドラゴンボールっていうのはこういうものなんだZE? ――と力説できるようなものになってるかもしれない予感。


とりあえず、ベジータの次に好きなキャラであるブルマがポニテで登場してるっぽいんだから、そこにすべての希望をかける気分で見とかないと! ――自分を言い聞かせてみた。


以降、ネタバレが含まれますので、見に行くつもりな勇者様はご遠慮ください。




オープニングは悟空の修行シーンから始まる。
お、これはアレですね、昔なつかしいカンフー映画系の始まり方っすよね。
いいじゃなーい。これは期待できそうだぜ!
18歳の誕生日だったらしく、じっちゃんから四星球をゲット!
さりげなくドラゴンボールを集めるとどうなるかとかの設定が語られます。


次のシーン。
悟空はどうやら高校生らしいです。しかもいじめられっこで通している。
本当はとっても強いんだけど、ケンカはダメだとじっちゃんに言われているんで、ダメな振りをしているわけです。
なんと悟空が停めたチャリンコに車で突撃し、大破に追い込む。さすがはハリウッド、いじめもスケールが違うぜ!


乳満載なチチに色目を使う悟空。授業なんか上の空で、チチの乳を見つめ続けます。
ここで「もうムリ」と判断できなくもないんですが、成人男性なら乳に興味があるのは仕方ない! うん、仕方ないよ!
ボクらのヒーロー悟空なら、とりあえずパンパンしてからコミュニケーションだろうと思わなくはないですが、ここらへんの設定は成長した悟飯くんがハイスクールに行くシーンを重ねていると言えなくはないです。
タイトルがドラゴンボールなんだし、悟空と悟飯の設定をうまくミックスして生かしているとも言えます。
お、なんかオラわくわくしてきたど!


チチのパーティに誘われる悟空。
そこに立ちはだかるいじめっこたち。
ケンカはダメだと言われているんで、なんと回避のみでいじめっこたちを壊滅に追い込みます。
ブラボゥー! いやっはー! この映画でもっともスッキリするシーンですよ!
もうピッコロ戦なんか目じゃないくらいにスカっとします。
その後は、アナタ強いのねって感じでチチとラブラブな悟空。ここはさっさと合体に持ち込んでもらいたいところですが、ドラゴンボールなんで過激な性表現はありません。チクショウ!


一方その頃、チチと乳繰りあってる悟空をよそに、じっちゃんの身に迫るピッコロとその部下マイの魔の手!
マイって言われても「誰それ?」という方のために説明しますと、ほらいたじゃないですか。ピラフ大王の横にいたちょっとセクシーな感じの黒髪の美女が。
これがまた、すばらしく実写で再現されています。まさかここでマイをセクシーに演出してくるとは! しかも結構強い! こうなると、その主であるピラフ大王や相棒のソバの存在が否応なしに期待できるというものです。
……が、マイがじっちゃんにやられると、その後ろからピッコロ登場! ここで明かされる真実。
えーと、ひょっとしてマイの上司って即ピッコロですか?


この危機を「勘」で察知した乳繰り中の悟空さん。
急いでお家に帰るわけですが、そこはすでにボロボロの廃墟状態。
なんとか崩れた家からじっちゃんを救い出すも、満身創痍。死亡確定です。
最後にじっちゃんが言い残します。
――亀仙人に会いに行け、と。
キタキタキタキター! 亀仙人! 武天老師の登場っすよ! この言葉にときめきを隠せない。
瓦礫の中から奪われなかったドラゴンボールやらなにやらを荷物としてまとめているとき、なんと侵入者の影!


ブルマ、キター!!


個人的大本命のブルマさん! ポニテ最高!
PSP版のシルエットレベルでしか確認していなかったブルマさんだけに、期待高まりまくり!
……でも、あれ? なんかあんまり可愛くない?
中途半間にオリジナルブルマのヘアカラーを再現したメッシュ、やらた濃い化粧、ときどき歯抜けに見える口元。
ポニテ修正で、腐っているミカンでもある程度は可愛く見えてしまう自分でしたが、これはいただけない。
こんなのボクのブルマさんじゃないやい!


争いになるも、誤解が解けて即仲直り。
ブルマのほうがドラゴンボールのことをよくわかっていなくて、それがどういうものか説明する悟空というのもなかなか新鮮でした。
二人は利害が一致したらしく、亀仙人の元へと急ぐことになります。


ドラゴンレーダーが反応したので、亀仙人の家に侵入するブルマと悟空。
ドロボウと勘違いして(いやまあ、ドロボウと同じなんですが)襲いかかってきた亀仙人と戦う悟空。
――それはいいんですが、暴れているのはルンペンと見間違いそうなオッサン。
ひょっとしてこいつが亀仙人か!
すげえ、モデルにしている部分ってアロハシャツだけ? せめてサングラスかハゲかヒゲ、もしくは亀甲羅のどれかだけでも再現ダメ? ううーん、ここで個人的テンションがさらに萎えます。
悟空が披露する「鶴影の拳(ちょっとちがうかもしれません)」に「悟飯は元気か?」としぶく聞き直す亀仙人
その師匠の師匠面にちょっとテンション回復。さすがはハリウッド、落としてあげることがわかってらっしゃる。
ドラゴンボールをどこにしまったかわからなくなったので、探索開始。
荷物の中からエロ本が出てきたりするところは亀仙人でした。すげえ、原作をわかってるって感じだNE!


なんかどっかの修行の地にいくとかなんとかで、ブルマと亀仙人はバイクに、悟空はすべての荷物を背負って走り続けます。
おお、これが亀仙人の修行ってことですね!
ほかにも道中、風の気について教えたりと、師匠な感じが出てきましたよ!
なんとかいう修行の地では、色んな修行者が修行しまくりです。
そこにはなんとあのチチの姿が! 天下一武道会っぽい言葉が出てきたんで、ちょっとワクワク!


このへんからちょっと眠気が出てきて、記憶が曖昧です。
おかしいな、面白い映画のはずなのに。


ドラゴンボールを探す途中、荒野で落とし穴にひっかかってしまいます。
来ましたよ、これはきっとヤムチャですね!
PSP版で超必殺技が「ヤムチャカーアタック」だったので、狼牙風風拳を使わないのがもうわかっているだけに、どんな関わり方をしてくるのか期待大です!


ああ、期待大なのに、もうダメだ……
眠気が襲いかかってきます……
なんでだよ、ここで寝ちゃダメだ! 死ぬぞ!
ああ……母さん……
…………
………
……


なんか火山っぽいシーン……
……モンスターみたいなのを火山に蹴り込んで……
……チチ、再登場……ベロチューしまくり(ちょっと起きた)……


ナマステ


……KA−ME−HA−ME−波!
あれ? 気がつくと、悟空がピッコロをやっつけてましたよ!
しかもどこでどうなったのか、亀仙人死んでました。
おっかしいなー、そんなシーン見た覚えないんだけどなー。


ラストは、死んだ亀仙人を復活させるために、ドラゴンボール使用!
シェンロン、キター!
むくっと復活の亀仙人、おお、なんかめでたい!


そして流れるスタッフロール。
即、退場しはじめる観客たち。
おいおい、みんな、映画に失礼じゃないか。
エンドロールは最後までみないと、終わった後にちょっとしたシーンがあったりするもんなんだよ?


なかば苦行のようにしてスタッフロール(なんか日本語の歌、流れれた)を見終わったら、ホントにあった、ちょっとしたシーン!


チチ「これからもあたしとつきあいたいなら、ハッキリさせないとネ!」
悟空「ソウダネ(もみしだく、もみしだくぞ!)」
チチ&悟空「ハッ!」
※一部、誤解があるかもしれません。


いやったー! 終わったー!
その後、ホンモノのエンドロールが流れる。
感動を噛みしめる我々。
後ろや前から聞こえてくる「これはアカンやろ」とか「予想通りツマンネー」とか、我々の言葉を代弁感動を台無しにするイヤな言葉が入ってきたのが、ちょっとね!


いや、映画って本当にいいもんですね!